長く続いた幕藩体勢も崩れ、倒幕の嵐が国内を吹き荒れる中、会津藩京都守護職配下にあった新選組は京の
治安維持に活躍し、その名が内外に知れ渡った。国内内乱の勃発、鳥羽伏見の戦いで京都から始まった戊辰
戦争に新選組は幕府側として、戦いの中に巻き込まれて行く。幕府軍が劣勢の中、戦いは東に移って行く。
歳三は最前線で奮戦した。歳三は明治2年5月11日函館戦争で戦死する。毎年歳三の命日に近い五月の第二
日曜日に、新選組まつりが開催され、日野市内挙げてのまつりとなるが、その拠点の一つとして、此処高幡不動
で支えている。

高幡不動境内の歳三像の前では、大きな「誠」の旗と提灯が掲げられ、関係者衆目の中、多数の住職を従え貫主
が朗々と唱え、読経供養の法事を営む。
こんな儀式が完了後、隊列を組んだそれぞれの群れが、威風堂々と此処高幡不動から出発する。

高幡不動境内の五重の塔配下で、全国から集まった新選組や幕軍、など戦闘集団姿でそれぞれ衣装で身固め、
続々と集まり、此処高幡不動を拠点に行軍パレードが始まる。
無数の旗が揺れ動く中、取り分け真っ赤な地に白文字が描かれた「誠」の新選組隊旗がひと際目立つ。
衆目に視線を浴びる中で行軍する隊士、それを取り囲むフアンも、往時の世界にタイムスリップして、会場は駆り
立てられ、祭りは盛り上がる。