横倉家の墓

スライド写真3枚

メイン道路から横筋に入ると砂利道 に敷きつめられた墓石区画が碁盤目 状にきれいに割りつけられ一角に 待望の横倉家の墓石を見つけほっと する。 箱館戦争が終結し横倉甚五郎が謹慎中 に書かれた自画像に辞世が残されている。 「義のためにつくせしことも水の泡 打ちよす浪に消えて流る々」 坂本龍馬殺害の罪により大石鍬次郎 も同罪で斬首となった。 その後、罪を問われた今井信郎が自白 し、龍馬殺害は見廻組の所業であり、新 選組にあらずとされている。 横倉の罪状が龍馬殺害の罪状ならば、 無実の罪で亡くなったとも思えるが・・・。

武州から、天然理心流の門を叩き新選組 で義を尽くすも、罪を背負い獄中で果てる 運命に諦めとも思える。 どんな悔しい想いがしたのであろうか・・・。 その想いが辞世の句として、何時までも 後世に伝えられる であろう。 新選組隊士として 京の檜舞台で華々しい活躍。 勝沼、流山、会津、そして箱館 の地まで戦い、生き残るも 獄舎で露となった「横倉甚五郎」。 幕末の歴史の流れに晴らせぬ 想いを残しながら短い生涯を閉じ た一隊士に合掌。 新選組隊士と書かれた等身大の 立派な墓石。 末裔や関連の方達の甚五郎に対 する想いが伝わってくるようだ。

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