多摩丘陵の山を背後に
門柱の「保井寺」と刻印された
門前から緩やかな傾斜地の
奥が本堂になっている。
門を潜って左側に大きな
梵鐘がでんと構えている。
行き届いた植え込みに
静かな佇まい。
本堂の背後の傾斜地が
お墓になっている。

自然に包まれ、訪れる人も居ない、
朝の静寂の中、読経を読む
朗々とした、張りのある
ご住職の声が響き渡っていた。

我が家(日野市東豊田)からは南側に多摩丘陵があり、斜面は住宅地として開発が進められ、緑の部分はやせ細り、頂部の一角の
みである。 この緑は多摩動物園・多摩テック・高幡不動・平山城址公園などの名所や遊園地などの敷地でかろうじて宅地開発は抑
えられ、市内では唯一の緑に包まれた自然の宝庫である。この丘陵を越えた南側は八王子市になる。
この自然に包まれ緑濃い多摩丘陵を越え、途中車の通る道を歩くが、のんびりと自然の中の炯眼を確かめながら、ハイキング気分で
行くと我が家から1時間10分で保井寺にたどり着く。
市内の土方歳三初め、井上源三郎など有名の隊士は御存知の通りであるが、こうした隊士が近くにある事が判り、即座に確かめたく
なった。

多摩丘陵の続きである緑地帯を降りて行くと、市街地を抜ける「野猿街道」に出る。
最寄りの交通は京王線聖蹟桜ケ丘からバスの利用が良い。
保井寺と大塚御手観音はそれぞれのバス停が約2km離れて いるが、時間があれば街道から山側に歩いてのどかな自然を味わいな
がら、廻りたい。