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浦賀水道を出て まもなく帆を上げた。 海上を吹き抜ける 風はかなり強く、 帆を上げるに、 多少の緊張感を 伴いながら瞬く まに帆は上がって しまった。 |
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船首部分の帆は 繋がれた綱を皆で 引き、天空高く 帆は開かれた。 ミニミニ航海も この帆を挙げる 体験訓練で最高潮に 盛り上がる。 真っ青な空、夕日に 照らされる帆に 気分は爽快。 |
| <往時の咸臨丸>・・・ブルック日記 太平洋を渡る時、日本人の無神経による不手際には呆れかえった。 嵐がやってくる時には帆の上げ下ろしが出来ないとか、 舵手は向かい風の時の舵の取り方が判らないとか、 船内の秩序守れない と言うことが、ブルック日記のあちこちに書かれていたようで その殆どがアメリカ人に頼っていたようだ。 表向き日本人の手で 最初に太平洋を横断した軍艦とされてるが、その実態は ブルック以下 11人の外国人の支えによることを 忘れてはならない。 |
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