当初の心配をよそになんと参加者総勢36名、マイクロバスはご覧の通り、補助椅子も繰り出しギュギュウの満席
であったが、全員収容出来ずワゴン車も動員する大キャラバン隊であった。
参加者は八王子13名を筆頭に日野6名、その他多摩周辺、都心、栃木、埼玉など熱心な新選組フアンと調布から
宮川豊治(近藤勇末裔)さん、北海道から杉村知紀(永倉新八末裔)さんが参加され、まさしく新選組隊士と一体と
なった賑やかな集団であった。

今回特別参加頂いた宮川豊治さんのご挨拶であった。宮川さんは新選組近藤勇の生家宮川家の10代目であり、
ご子孫として近藤勇について、同家に残された口伝や記録を背景に調べ、勇の残した物を講演されたり、出筆され
勇の遺志を今日伝えておられる。
弟の宮川清三さんも自ら、勇が残した天然理心流の稽古を自ら積み、同好者を募り、その技を今日に伝えている。
あの京の街を見回り組として活躍し、不良浪士達を震え上がらせた、天然理心流の武道を、催しもので、披露して
頂くことも、度々生れている。
今回八王子史跡巡りの中でも、やはり天然理心流の開祖に繋がる、桂福寺には特別な想いが寄せられていたようだ。
史跡巡り後、桂福寺は大変気に入られた様で、個人的にも改めて、伺う旨仰られていた。

そんな著名な先生達を含めた、新選組を追う同好の人達の夢を載せ、車は最初の見学地、天然理心流の聖地戸吹へ向かう。
到着を前に、ご案内役は大変気が重く、前日の"しおり"や参考資料を目に通したが、活字を追うだけで、中身は素通りであった。
一夜付けの受検生ではないが、巡回先が頭の中を駆けめぐり、肝心の中身が上手く出てくるのやら、心配の旅立ちであった。